2013年5月27日月曜日

25.5.26(日)  三国山北嶺(1,252m) 残雪とサンカヨウ確認登山


25.5.26(日)  三国山北嶺(1,252m) 残雪とサンカヨウ確認登山

津山93010:20佐治中 むこうだ橋山王谷第2林道11:13山小屋ⓟ11:20山頂1.6キロ休憩ベンチ11:57名物階段12:2013:04頂上三国山1等三角点13:30休憩ベンチ14:51駐車地15:25むこうだ橋16:05津山17:10
h05m 1人 9440歩 約5.6㎞ ↑↓396m

山王谷第2林道からアプローチ

三国山荘から登山道 
明日から天気が崩れる予報、今日の日曜日どこへ出かけようかと思案している。県民手帳の岡山県のトップ10で、まだ登っていない三国山に思い当たった。

三国山の夏山登山は無理、冬の積雪期のみとガイドブックに記載がある。2年前に恩原牧場から切開きを登ってみたが、途中からすさまじい根曲竹の藪に阻まれてギラガ仙手前の小ピーク取り付きで撤退している。

恩原三国山は、岡山県側の南嶺1213mと北嶺1252m(鳥取県)とが有り、佐治から入れば、北峰への登山道が有る。

そこで、今日は恩原から佐治へ抜けて林道を8キロほど登り、登山道に取り付く予定。
辰巳峠を超えると佐治谷の最上部、栃原がすぐだ。少し下って2つ目の集落、中地区の最上部、むこうだ橋から山王谷第2林道に乗り入れる。

この林道を延々と登る、路面はそれなりに安定しているのだが、未舗装で、片側は切り立った崖の林道。走っていても、緊張でちっとも楽しくない。2・3キロ登ると多少走りやすくなるが、今度は土埃がすごい。

徒歩では2時間半、標高では300mほど登っているが、距離があるのであまり傾斜は感じない。谷にかかるコンクリート橋で小滝の前を何回か通過していく。

車が1台、後を付いてくるので、早く走れば埃を巻き上げるし、ゆっくり走っても後の車は大変だろう。結局7.5キロを50分かけて登山口のある山小屋に到着した。


三国山荘
林道から登山道に取り付くと急登が続く



車がすでに3台、自分と後続車で5台が林道上にひしめいている格好だ。山王林道はまだ奥に続いているが、ここから奥はゲートに鍵がかかっている。ゲートに向けて道の端に駐車した。

説明版によればゲートの奥に駐車スペースが有るようだが、ゲートで遮られている。みんな登山道に近いところに駐車し、離れた駐車場は利用しないのだろう。

後続車は、朝方花知ヶ山に登られてから、こちらに回られた津山から来られた健脚の方だった。先に登ってもらって、仕度をして登山道に取り付く。丸太階段の急登がすぐ始まる。
途中杉の入口門

頂上まで1.6kmの休憩ベンチ
急登を2度繰り返して、高度200mほど登ると山頂まで16キロの標識と休憩ベンチが有る。地元の方3人がリュック一杯のスズコを担いで降りてこられた。ちょっとお話する。

さらに急登が続くがチゴユリ、ユキザサ、イワカガミが次々と現れて、応援してくれているようだ。道はV字状の谷や沢を三度ほど越えていく。
稜線のブナ林が見える

斜面に斜めに設置された階段

大山の風さんが名物と呼ぶ階段に来た
階段としては使えないが偶然に出来た造形

ここはサンカヨウの群生だ 奥に残雪が残っている

次はいかにもと、うなずけるV字谷

谷にはまだ残雪が少し残っている。反対側の登りには「大山の風」さんのホームページで名物階段と書いてあった梯子状の階段が斜めにくっついている。サンカヨウが沢山咲いている。

ここを登るのだが、階段はステップが斜めにくっついてしまっているので、足は置けない。ステップを手がかりにして、ロープも設置してある横の斜面をスリップに注意して登る。

この後の谷も、ちょっと変化があり、スリルが味わえる。注意深くトラバースしていく。しっかりスズノコや独活のありかもチェックしておく。下りで少し頂こう。



超気持ちのよいブナ林を行く

しばらく進むと傾斜も緩くなって、稜線に出る。ここからは、なだらかで幅が広いブナの大木の森が続く、そのブナ林の中を登るのだが、これが超気持ちよいブナ林でとても癒してくれる。

津山の登山者の方も同じことを言われたので、自分だけの感想でない。(後で納得することになる。)この森を登り詰めると1等三角点がある頂上の切り開きが待っている。

頂上の手前でご夫婦の方とすれ違い。頂上では3人の若い方と、一緒に着いた津山の方に再会する。皆さん眺望を楽しんでおられる。挨拶して、自分も眺望を楽しむ。
1等三角点

高鉢山

ギラガ仙の頭、冬は恩原からのルートが気持ち良さそうだ

写真では見ていた展望台
実際には相当傾いている
佐治小5年生が登った記念プレート
鷲峰山(中央奥)から鳥取市方面

北から東、そして南東にかけて山並みが展望できる。鳥取から東側の鳥取砂丘、高鉢山、那岐連山、も見えている。

西方向は霞んでいるが、大山の稜線が双眼鏡でかすかに確認できる。
しばらく展望を楽しみ昼食にする。今日もとんかつお握りと、キリンフリーを戴き30分ほど休んで下りに向かう。もちろんスズノコと独活もゲットさせていただきました。

下りのブナ林

岡山県北 東部の山並み




頂上1.6キロの休憩ベンチへ帰った



下ってから見た国有林の説明版

 重くなったリュックを担いで登りより10分余分に1時間55分かけて15時半に駐車地に到着した。今日のブナ林はまた歩いてみたいブナ林になった。

下ってから案内板を見てみると、ブナを主体とした三国山天然林は、「ブナ植物群落保護林」に指定され、ブナを主体とした「高齢天然生林」の保護を目的に施業されている。なるほどと、納得する。

帰りのむこうだ橋

三国山荘7.5㎞
帰ってから独活をしょうやくして、酢漬け、酢味噌和えの調理をし、それを肴に美味しくビールをいただけた。

明日は、スズノコのしょうやくが待っている。 今日会った地元の人は、この辺は「スズコ」と言うと教えてくださった。

本日の草花
タツナミソウ?

ツクバネソウ





ヒメモチ

まだ咲いていたイワカガミ

ハコベ

サンカヨウ


ヤグルマソウ 名は態をあらわす


チゴユリ



スズコが枝を釣っている

ユキザサ

雪の結晶

ユキザサとチゴユリがブナの舞台で協演

この森の主役 老ブナ

ガマズミ

ウリハダカエデ
ヤマボウシ

コバノガマズミ

タニウツギ



トチ
装飾花が4枚に分かれて見え(1つは小さく本当は5弁)
蝶に見えるヤブデマリ
投稿50枚お付き合いくださり有難うございました。