2014年7月31日木曜日

2014.7.29(火)~31(木) 白山(2702m)お花畑めぐり周回登山

2014.7.29()31() 白山(2702m)展望歩道→お池めぐり周回登山

729日 津山5:00444.5km 5:36分⇒10:50別当P11:0512:25中飯場昼食12:35
       3:57南竜山荘着 歩行4:43分 5.9km 8,999歩 ↑1,013m ↓74

30日 山荘4:00→展望歩道→6:20室堂平 ラジオ体操7:057:59御前峰8:20
    10:50 室堂センター着  歩行7時間 7.8km 10,822歩 ↑824m ↓374

31日 センター6:006:30黒ボコ岩→7:50殿ヶ池避難小屋→9:11慶松平分岐→
    10:23別当出合→11:05駐車地11:1511:45白峰総湯13:00443.2km 6:09分⇒
    津山着19:27   歩行4時間25分 5.8km 11,257歩 ↑122m ↓1,272
    
    23日 3人 19.5km 31,078歩 ↑1,959m ↓1,720m 

 今年夏の遠征に、加賀白山を訪ねてみた。昨年の尾瀬が原・至仏山に続く花見遠征。クロユリに遭えるかな? 
 例によって三人組で津山から車を転がし、福井県勝山市から県境を越えて白峰へ。一の瀬から別当出合を目指した。今回は山小屋を2泊して、頂上周辺のお花畑を周回してみましょう。


 729日(火)
別当登山口を出発11時、予定より1時間早い出発です。最初に登拝道鳥居(11:32分)を潜って進み、砂防新道名物の吊橋を怖さ堪えながら渡ります。
登拝鳥居を潜って

外来生物防御マットを通り

怖さ堪えて渡ります

50分程で中飯場、ここで昼食。それにしても登山者の多いこと、人が途切れることがありません。山小屋も2日とも満員状態でした。日本三名山だけの事はあります。
道は遊歩道のよう、時々登山道になることが有るくらい。
中飯場の木陰でお昼
最初に迎えてくれたのが、センジュガンピの白い花。ナデシコに良く似ていると思ったらやはりナデシコ科でした。サンカヨウやウバユリ・ズダヤクシュおなじみの花も咲いている。
しばらく登ると右手に砂防堰堤が重なる柳谷が見え始めます。上部万才谷に不動滝が架かっていて、女子二人をだしにして滝のショット。滝と青空が美しい。勿論お二人も綺麗です・・・?
万才谷に架かる不動滝と重なり合う砂防堰堤
二時前小さな池の横を登る。今年海の日連休に登ったブログ記事を思い出した。サンショウウオが泳ぐ池だ。覘いて見ると確かに沢山おたまじゃくしのような、エラが張った幼生が泳いでいる。
サンショウウオ幼生

甚之助避難小屋
甚之助避難小屋手前で、ハリブキやミヤマキンポウゲ・オオバミゾホオズキを確認カラマツソウ・モミジカラマツなども見える。小屋は賑わっているので、小屋下ベンチで大の字に寝そべって腰を伸ばす。標高1,970mもうすぐ南竜道分岐。登りが終わる。頑張ろう。
南竜道をトラバースしていく登山者が見える。そして分岐へ、多くの人が休んでいらっしゃる。人を掻き分けて現在地を確認してから、南竜道へ入る。
南竜道から別山

南竜山荘へ向かう

エコーライン入口
ここからは最初のお花畑が広がる。ヨツバシオガマ・イブキトラノオ・ハクサンフウロ・エゾシオガマ・テガタチドリ・ニッコウキスゲ・イワイチョウ・ベニバナイチゴ・コイワカガミ・ミヤマキンポウゲ・モミジカラマツ等々のお花の中を南竜山荘へ到着する。南竜道で1時間、早出が出来たので良かったものの、お花見もほどほどにしないと目的地に着けない。

南竜山荘での夕焼けがゆっくり暮れて行った。
南竜ヶ馬場

雪渓の下の沢を渡る

南竜山荘到着


山荘夕焼け 明朝が楽しみ
 
今夜の寝床
初日の花々
ハクサンフウロ

センジュガンピ

エンレイソウ

サンカヨウ

ズダヤクシュ

オオバミゾホオズキ

カラマツソウ

モミジカラマツ

ヨツバシオガマ

イブキトラノオ


ハクサンフウロ

ヤマハハコ

テガタチドリ

エゾシオガマ

オタカラコウ

シシウド

ニッコウキスゲ

ベニバナイチゴ

イワイチョウ

クロユリ

コイワカガミ

ミヤマキンポウゲとシナノキンバイ

ハイマツ

ミヤマキンポウゲ

2日目 7月30日(水)

午前3時まだ周りの登山者は就寝中、そっと荷物を持って階下へ降りる。仕度を整えて4時出発。木道をヘッドランプを頼りに展望歩道の分岐まで歩いて行く。
寝ぼけた写真 上に明の明星が写っている
今日の予定は展望歩道を1時間ほど登り、アルプス展望台で御来光を見る。そのまま室堂平に登り室堂センターを経由し、御前峰に登拝。下りは、お池めぐりコースを回って再びセンターに帰り、ここで宿泊予定。
分岐からは、明けの明星が光るほうへ、なだらかな登山道を登っていく。まだ目が覚めていないので、慎重に歩みを進める。しばらくいくと、前方に沢が見えてくる。薄明かりの中で、沢を渡り尾根に取り付きトラバース道を登る。ウラジロナナカマドやハイマツ等、森林限界に近い針葉樹林を潜って尾根に上がり、ここからはひたすら尾根を登っていく。
尾根に出るとアルプスの稜線が浮ぶ
4時半ごろには周りがだいぶ明るくなってきて、路面が少し見え出した。まだ左右の樹林に囲まれて展望は利かない。頑張らないとご来光が見えないかもしれない。カメラマンとしては今朝は是非御来光を撮りたい。1人息を切らして先行する。
スタンバイできた所で 空が明るくなってきた
455分やっと展望が開けた。上に先客が居られ話し声が聞こえてくる。あそこがアルプス展望のようだ。少し下の岩の上に陣取ってカメラを用意する。スタンバイできた頃、連れとI先生も到着、何とか日の出に間に合った。はるか向こうにアルプスの黒い稜線が雲の上にのぞいている。槍の穂先のシルエットが見えている。5時丁度、朝の光が広がった。3人御来光を拝み、それぞれお願いされたことでしょう。一汗掻いた後のご来光は一段と感動的です。
今日のご来光

槍ヶ岳 穂高 乗鞍

一段落して再び展望歩道を登っていく。アルプス展望で、日本アルプスの山々を同定して今度は岐阜側から登ってくる、平瀬道との合流点を目指す。ハイマツとイワギキョウ、ゴゼンタチバナ、ウラジロナナカマド、クロユリ、ハクサンコザクラなどの群落、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイやハクサンシャクナゲの花も残っているお花畑を進んでいく。
朝の光を受けて

我々も再び登る




67分平瀬道 大白川6.4kmの指導票に到着した。歩き始めて2時間経過している。ここからは御前峰の下を巻いて室堂センターを目指す。その間ずっとお花畑の中だ。途中のクロユリ群生地に定点カメラが設置されていて開花情報がネットに提供されているようだ。
平瀬道合流地点

クロユリ定点観察

センターに6時半に到着したら、神社の前でラジオ体操が始まっている。我々も仲間に入れていただいた。ここで朝ごはん南竜山荘で昨晩作ってもらった弁当を広げる。
食事を終えたところで、荷物をデポして、水と雨具だけ携えて御前峰頂上を目指す。
山の上のラジオ体操

荷物は置いて登ります
展望歩道の花々 
ミヤマダイモンジソウ

マイヅルソウ

ハクサンボウフウ

オンタケナナカマド?

ゴゼンタチバナ




ハクサンシャクナゲ

イワギキョウ

ハクサンコザクラ

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ

ウラジロナナカマド

ミツババイカオウレン

ハクサンコザクラ

ミヤマキンポウゲ

ヤマガラシ
登拝道にふさわしい石の急登を標高差250m登れば、白山最高所の御前峰 点名「白山」1等三角点2,7021mに着く。白山奥宮社も鎮座している。
石畳の登拝道にはクルマユリが満開だ。イワギキョウやイワツメクサが上へ々と誘ってくれ一気に頂上へ到着する。白山頂上は360度の眺望、ぐるりと動画を撮ったり、日本アルプスの山々を見たり、これから下る紺屋ヶ池を眺めたりして休憩。
登頂記念

室堂平 別山

これから下る紺屋ヶ池

ここからは、岩場を池めぐりコースへ下っていく。油ヶ池の横を通り、紺屋ヶ池に下る。
この辺りは高山の様子で、ごつごつした岩肌と残雪背の低いチングルマなどが景色を作ってくれている。花の緑が無いと地球と別の場所に立っている感覚になる。
今まで緑の斜面ばかり歩いてきたので、余計にそう思えるのかもしれない。女子二人も盛んに「キレイ」を連発している。


下ってきた岩肌

油ヶ池

紺屋ヶ池
翠ヶ池は池めぐりで最大もっとも知られた景色の池。雪渓と青く透通った水色がすばらしい。池の下には雲海が広がっている。言葉に出来ない感動だ。ワオー・・・スゴイ・・・・

翠ヶ池

周氷河地形 (階状土)

大汝峰の下で、加賀禅定道 釈迦新道 岩間道 楽々新道との合流点に出る。
さらに五色池や百姓池を見て、千蛇ヶ池へ着くがここは、まだ雪渓の下だった。ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイ、コイワカガミ、チングルマなどの群生を楽しみ、ハイマツ帯に入って再びクロユリの群生を見て室堂平に帰ってきた。1100前だ。

加賀禅定道合流地点

百姓池の花畑

お池めぐりも後半圧倒的花畑が続く

すばらしい

・・・・圧倒されるクロユリ 8月20日にNHKもぎたて写真館に採用されました

御前峰を引き立てる

11時前に帰着














室堂センターでお昼を食べるのだが、お昼までしばらく時間があり缶ビールを頂く。昨夜の寝不足と、今朝の早出が効いてアルコールが回る。手持ちの気付も有って意識朦朧状態に、カレーを食べた記憶はあるが、宿泊棟に案内されるとバッタンキューとダウン。気がつくと夕ご飯だった。女性陣は自然観察会で夕立に遭ったと後で聞く。5時前に夕食を頂き再び就寝、十二分に睡眠をとる。

登拝歩道・お池めぐりの花々
クルマユリ

シナノオトギリ

ミヤマコウゾリナ


イワギキョウ

ヨツバシオガマ

イワツメクサ

チングルマ



ミヤマゼンコ

ミヤマタンポポ

オンタデとヨツバシオガマ




ハイマツ

コバイケイソウ




シナノキンバイ

クロユリ


コメバツガザクラ

ウソ♂

ウソ♀

チングルマとコイワカガミ

コイワカガミとアオノツガザクラ

ハクサンコザクラとミヤマキンバイ

ミヤマキンバイ

ハクサンコザクラ

キバナノコマノツメ

キヌガサソウ

ツマトリソウ

ゴゼンタチバナ

クロユリ
3日目 731日()

今日は最終日、下りを残すのみだが、観光新道のお花畑も楽しみだ。
起床は4時半、今日も御来光を拝む。朝食は朝5時半から出来、室堂センターの朝ごはんを頂く。海苔の佃煮、梅干、ふりかけは自由、味噌汁とご飯もお代わりが出来る。おかずは鮭とウインナーのどちらかチョイス。しっかり頂き下山に備える。
午前6時7分センターを後にする。別山へ続く鞍部を雲が越えている。池塘にウラジロナナカマドが写り込んでいる。
室堂平の日の出

朝食

今日も快晴

御前峰見納め

別山への尾根を越える雲

池塘に写ったナナカマド

朝日を横から受け、ハイマツの上に長い影を落としながら、弥陀ヶ原へ下って行く。木道の上を下るようになると、弥陀ヶ原だ。しばらく歩いて傾斜が変わる地点がクロボコ岩、6時半到着。
ハイマツの中を下る

木道になると弥陀ヶ原

クロボコ岩から御前峰

クロボコ岩指導票

クロボコ岩

別山チブリ尾根と避難小屋

ここから観光新道へ分かれて、次は蛇塚を経て殿ヶ池避難小屋を目指す。上りも下りも登山者が歩かれている。砂防新道を登っている人の声も聞こえてくる。道はお花畑の中を尾根に沿うように下っていて、見晴らしもいいし花もすばらしい。

蛇塚の辺りは、ミヤマダイコンソウ、シナノキンバイ、ハクサンフウロやカラマツソウが多い。
草原ではニッコウキスゲ、カライトソウ、イブキトラノオが目立っている。ここに来てハクサンシャジン(ツリガネニンジン)、シモツケソウ、タカネナデシコ、イワオウギ、ハクサンタイゲキなど、見ることが出来るようになった。



馬のたてがみと呼ばれる急な尾根を下りミソガワソウやオニシモツケ、タテヤマウツボグサも見たところで、別当出合まで4kmの指導票を過ぎる。殿が池避難小屋建替え作業場の横を通過し、さらに痩せ尾根の上を下る。
ニッコウキスゲと別山



イブキトラノオと甚之助避難小屋

別当出合4km指導票

殿ヶ池避難小屋付近

この辺りで花畑は終了し、大岩がところどころ出てくるような、登山道になる。8時40分に名物の岩のトンネルを潜り、さらに30分ほどで白山禅定道との分岐に到着した。室堂から4km、殿が池避難小屋から2km下ってきた。
中間地点の岩潜り 後3km

越前禅定道との分岐 さらに急な下りが始まる
3時間にも渡った花見も終わりここからは山腹の急で細い沢筋を一気に下って行く、ブナが出てくると森も高くなって水音も大きくなってくる。10時別当出合1kmの指導票を通過10時23分別当登山口に無事下山した。
後1km指導票


無事下山 4時間15分の下りでした。

案内所で荷を解き、アイスを頂いて休憩する。次々と下山者が降りて来られている。
3日間上天気で、お花や御来光を存分に見せてくれた山の神様。有難う 
とてもすばらしい山行をさせてもらいました。謝々・・・・

観光新道の花
イワギキョウ シナノオトギリ

ゴゼンタチバナ

チングルマ

ヤマハハコ

ミヤマダイコンソウ

シナノキンバイ

ニッコウキスゲ

イブキトラノオ

テガタチドリ タカネナデシコ アカショウマ カライトソウ シモツケソウ ハクサンシャジン
ニッコウキスゲ イブキトラノオの花束をどうぞ

カンチコウゾリナ

タカネマツムシソウ テガタチドリ タカネナデシコ ミヤマトウキの花束をどうぞ 
ハクサンシャジン




ハクサンタイゲキ

カライトソウ

イワオオギ

ミソガワソウ

オニシモツケ

タテヤマウツボグサ

タカネマツムシソウ

ハリブキ

オオヒョウタンボク

クガイソウ

テガタチドリ

オタカラコウ

ハクサンフウロ

エゾシオガマ

ハクサンシャジン

カライトソウ

オニシモツケ

キヌガサソウ

ヒヨドリバナ

シモツケソウ カライトソウ ハクサンフウロ ヤマハハコの花壇
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最後までお付き合いくださりお疲れ様、ありがとう山でした。