2016年6月16日木曜日

2016.6.14(火) 氷ノ山(1,509m)周回(親水公園→東尾根登山口)登山

2016.6.14() 氷ノ山(1,509m)周回登山
曇 19℃ 12.1㎞  6:39 1人 ↑887m ↓953m 19,793
5:30津山⇒134㎞ 2:50分⇒8:22福定親水公園Ⓟ8:359:26地蔵堂→10:25氷ノ越え→11:14仙谷口→11:40山頂12:1012:47神大ヒュッテ→14:02東尾根避難小屋→14:33東尾根登山口→15:23駐車地15:30129㎞ 2:48分 ⇒18:21帰着  



62週に入り再び梅雨前線が南下した。火曜日は高気圧が張り出し、回復傾向の様子。どこに出かけましょう・・・・・(節目リハ登山30回目)初めてのルートにしたいな~(^^

と、云う訳で物色していると氷ノ山、鉢伏方面がヒット。道ナビで見ると130㎞、3時間のアプローチ。一寸遠いが出かけてみましょう。

ルート429を大原から粟倉へ、志引峠を越え千種町。波賀町へ抜けてルート29号で引原ダムを遡る。戸倉スキー場の手前を県道48号に入り若杉峠を越え、大屋スキー場の下を通り養父市大屋町へ入る。

大屋川沿に下り琴引きトンネルを越えてルート9号に乗る。鳥取方向へ八木川を遡り、関宮から再び県道87号に乗って氷ノ山国際スキー場を目指す。

丹戸・奈良尾・福定のスキー場民宿街を通り抜け、氷ノ山基幹林道に入る。福定親水公園の谷に向かって侵入すると親水公園の駐車場に着いた。初めて通る道は、特に遠く感じる130㎞のドライブだった。

さて、登山の部はここから
コース図

氷ノ山由来
健脚者向け5.3㎞のコースだそうです

登山ポストと公園WC

親水公園で登山届を投函し、8時半過ぎに歩き始める。駐車場にはすでに3台駐車、三重ナンバーや奈良№の車だ。支度をしている時にも1台入ってきた。
親水公園駐車場

登山口
 
不動滝の谷出合 砂防堰堤からの流れ

4.5㎞表示

公園を詰めて登山口に進み、堰堤上の河原の道を進むと右岸から滝が落ちている・・と思ったら砂防堰堤から落ちている流れだった。

頂上まで4.5㎞の指導票を過ぎると布滝分岐がある。布滝を見て尾根に取り付くと28曲がりが始まる。尾根の西側で不動滝、東側で布滝の水音を聞きながら尾根をジグザグに登る。
布滝



尾根上から 水音だけの滝見(聴き)

不動滝?(くの字滝) 

連樹

標高差150mを一気に駆け上がる急登だが、滝や連樹などの見所に加えて28回もつづらを折るのでそれほど息は上らない。30分程頑張ると曲がり坂終わり」の表示が迎えてくれた。
曲がり坂終了表示

加藤文太郎氏ゆかりのお堂

周囲の杉林

道は平らなトラバース道に変わり、やがて青いペンキの小屋がが見えてきた。
山好きの間では有名な、加藤文太郎氏が足跡を残した地蔵堂だ。いずみやま管理人も倣って山行安全のお参りだ。

加藤氏の足跡
 それは昭和七年三月二十、二十一日の連休を利用して、但馬と因幡の国境につらなる氷ノ山―扇ノ山の尾根を縦走中、吹雪のためにあやうく凍死せんとしたときのことであった。
 氷ノ山の麓で、大久保村へ泊る山友達B・K・Vの人々と別れたのは十九日午後十一時半過ぎだった。
その頃はもう雪がちらつき出していて、氷ノ山越えの道は一層淋しかった。急な登りになる手前の杉林の中で、風と雪をさけながらスキーに張りシールを張る。張りシールを張るのは初めてなので相当苦心をした。
川を渡って夏道通りに登り、八四〇メートルくらいの杉林の中にある地蔵堂に着いたのは、翌午前三時頃だった。だいたい今日の予定は、この堂でしばらく休み、すぐ出発して氷ノ山へ登り、引返して国境の尾根を北へ縦走し、一日で扇ノ山の手前にある三ツヶ谷一二三九・三メートル現在の青ヶ丸を越し、その山麓の菅原村に泊ることにしていた。
しかしこの堂に着いた頃は降雪が激しく、天候も恢復の見込みがないので、すぐ出発することを見合せた。やがて夜も明けた七時頃、住友の人々が吹雪をついて登ってきたので、力を得てその後に従い、なんなく吹雪に狂う氷ノ山の頂上に立つことができた。
今も杉林の中のお堂、当時もこんな感じだったのでしょうが、現在の杉林は戦後の植林だろう。目標の菅原集落は氷ノ越えから直線距離で11㎞北にある集落、稜線をたどると15㎞以上になる。
たぶん福定辺で大久保村組と別れたであろうから、この日の行程は二十45㎞の予定だったのでしょう。
この後、20日の朝から22日夕方まで青ヶ丸へ向かう道中をさまようことになったのです。

ショウキラン
ギンリョウソウと同じ腐生植物
自然公園法 那岐後山氷ノ山国定公園指定植物
岡山県絶滅危惧Ⅱ類

梯子場

木地屋跡

ギンリョウソウ
花弁が開き雌蕊と雄蕊が見える

3km表示

さて、私は杉林の中でショウキランを見つけて撮影。しばらく行くと沢筋を越える梯子場が現れた。昨年8月師匠が歩かれた時(大山の風)より鉄階段が1機増えている。渡渉して木地屋跡を過ぎ、ブナ林を登って行くと3km表示の先に冷えの水場が現れた。

冷えの水場

灯ろう岩説明
岩は見えません

弘法の水場

2.5㎞表示

ヤブデマリ

1口水場

氷ノ越え避難小屋

氷ノ越え

しばらく登ると弘法の水場、そして最後に1口水の水場とつの水場を過ぎ氷ノ越えに到着した。峠で赤倉山側からにぎやかに下ってくる自然教室の生徒さんたちと出会う。

ここは春米(鳥取側)から登ってきたことがある、古い伊勢街道の峠でお伊勢参りの古道の跡だ。お地蔵さまも立っていらっしゃる十字路だ。ベンチでお昼のα米にお湯を入れ、再び出発。ここまで110分 10時半だ。
氷ノ越えから山頂

2㎞表示

1.5㎞表示

ブナの木肌
稜線のブナ林

1㎞表示

ミズキ

山頂が近づく

振り返ると鉢伏山

仙谷ルートと合流

あと2㎞の稜線歩きで頂上だ、山頂は12時ころになるでしょう。ブナの稜線歩きを楽しみ
こしき岩手前の仙谷コースとの合流が11時14分。こしき岩通過は11時21分そして石畳の階段を登って頂上到着11時37分、3時間の登りでした。
こしき岩と0.5㎞表示

山頂

自然教室の生徒さんたち

須賀ノ山神宮跡社

マイヅルソウ

山頂標柱の横で単独女性が昼食中。挨拶し、周りを確認するが雲に覆われ眺望はない。時折鉢伏方向が見える程度。避難小屋に入ってしばらくすると自然教室の生徒さんや、ほかの登山者の方々が登ってこられた。早々にお昼を済ませて今度は東尾根コースを下る。
古生沼

注意書き

ナナカマド

頂上を振り返る

登った稜線

千本杉

0.5㎞下って振り返る

クロソヨゴ
フウリンウメモドキ

雪の深さを語る千本杉

雪の重さを語る千本杉

下りも古生沼、古千本杉、千本杉などの見所豊富だ。根曲がり竹の笹原を軽快に下って神大ヒュッテに降下。ここでは大段ヶ平と東尾根コースが分かれている。事前に注意が必要と思っていたが、明確な分岐になっていて、心配する必要はなかった。
コリドーの説明


東尾根・大段ヶ平コース分岐


神大ヒュッテ


こう見るのかな?


一の谷休憩広場


枯れ木のオブジェ

更に下って人面岩、の谷休憩広場を通過し、ドウダンツツジ群生地を越えると、左下側に国際スキー場のゲレンデが樹間に見えだした。頂上から3km下ったところ。東尾根避難小屋はもうすぐだ。
ベニドウダンと霧のしずく

2.5㎞下って振り返る

3km下って振り返る 登山者が下ってくる

避難小屋で小休止していると単独男性が下ってこられた、この方も福定親水公園から周回してこられた方だった。避難小屋下で、再びまど登山口と東尾根登山口へ分岐している。

東尾根避難小屋へ降下

小屋下のまど登山口分岐

3.5㎞下って振り返る

フタリシズカ

スキー場に出て鉢伏山
どちらも基幹林道へ下山するが、まど登山口へ下れば林道歩きが4㎞くらいになる。
ここは、東尾根登山口を目指して急な階段を下っていく。植林の中を下ってゆくと、突然前が開けて国際スキー場へ出た。自然石の立派な東尾根登山口表示があった。
登山口のクワ

東尾根登山口
スキー場から鉢伏山

ウツボグサ

マタタビ

ササユリ

ヤマアジサイ

ニワトコ

駐車地が見えた

奈良尾キャンプ場(スキー場)には、トイレ・登山ポスト・自動販売機などがあり便利になっている。ここから2㎞程林道を下って福定親水公園に無事帰着した。
親水公園駅

駐車地へ無事降下

キンシバイ ?

今回も雨の後で湿度が高く撮影は苦労した。木の根が濡れて足元に注意し、周回しなければならなかったが、道は良く整備され気持ち良く歩くことが出来た。
天気も何とか持ってくれ、お天気の神様・お山の神様へ感謝で~す ・・・・( ◠‿◠ )

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最後までご覧いただきありがとう山でした